中古タイヤの価格を決める要因

中古タイヤの相場って?

3千円を切るものから1万円超えのものまで、中古タイヤと一口に言っても価格は様々です。普通は、小売価格の3割から5割の範囲に留まりますが、ある中古タイヤが9千円で売ってあるかと思えば、全く同じサイズ、種類のタイヤが5千円で売られていたりします。これには、複数の要因が関わっています。

中古タイヤの価格を決める要因

基本的に、中古タイヤの値段は以下の要因で決まります:
  • 新品時の値段
  • タイヤ種類
  • トレッド面の溝の深さ
  • 製造年
  • 購入本数

小売価格

まず第一の決定要因は、新品販売時の価格です。例えば4万5千円するブリヂストンREGNO GR-XIIが、中古だからといって3千円にはなりません。これは、最近のタイヤ価格上昇のニュースを鑑みても割と重要なポイントです。

タイヤの種類

冬用スタッドレスタイヤはオールシーズンタイヤよりも高価です。これは、スタッドレスタイヤがすり減った後も、普通のタイヤとしては使用可能なことからも推測できます。また、ハイパフォーマンス(高性能)タイヤなども、当たり前のことですが、普通のオールシーズンタイヤよりも高価です。

トレッドの溝の深さ

中古タイヤの残り溝は最大で8mm、9.9分山です。安全な走行のためには、この溝が4mm以上の深さ残っている中古タイヤを購入するのが望ましいでしょう。あと数百キロしか走行しないことが分かっている場合や、車を売りに出すと決めている場合は、溝深さが残り3mmのタイヤでも良いでしょう。車検に通る最低ラインである溝の深さが1.6mmなので、3mmと言えば普通はタイヤ交換を考え始める溝の残り深さです。

製造年

タイヤを安全に使用できる上限は10で、これは使用年数ではなく、製造から経過した年数です。すなわち、1回も使用せず、溝も10分山残っているが、製造から12年経過しているタイヤを使うのは賢明ではありません。タイヤのゴムは、たとえ未使用でも時間の経過と共に劣化していきます。そのため、製造年が古いほどタイヤの値段は下がっていきます。タイヤゴムの弾力性が大きく下がり始め、ひび割れが出やすくなるラインは、製造から8です。安全性を第一に考えるなら、製造から6年以内のタイヤを購入すれば問題ないでしょう。タイヤの製造年は、サイドウォールに表示してあります。

購入するタイヤの数でも変わる値段

タイヤは買えば買うほど1個あたりの値段が安くなっていくことがあります。なぜでしょうか?そう、セールや割引です。価格競争以外に、顧客獲得・顧客流出防止の手段として、セットでの購入に割引を設けている店舗が多いです。これはオンラインでの購入でも実店舗でも同じです。4本セットを購入したとしても、割引額が1割を上回ることはあまりありませんが、節約のためには見逃せないポイントです。

その他の要因

タイヤの購入価格以外にコストに影響してくるのが、送料とその後の取り付け代・バランス調整代です。

1.    送料

全ての商品を無料で配送している店舗もあれば、一部の商品のみに送料無料サービスを設けている店舗もあります。また配送先の地域ごとに送料が変わってくる店舗もあります。例えば1万円以上の購入で無料など、金額によって送料を変えている店舗もあります。 これらが事前に確認できるのは通常はネット購入の場合のみです。実店舗で取り寄せ購入する場合は、その都度店員に聞いて確認することになります。

2.    取り付け・バランス調整代

タイヤ取り付けとホイールバランスの調整にかかる費用の相場はおよそ4千円です。およそというのは、タイヤの種類、車が四駆かどうかなどで金額は変わり、また取り付けをしてもらう店によっても金額設定がまちまちだからです。持ち込みで交換してもらう場合は購入店で交換してもらうよりも高くなりがちですが、それでも2千円から8千円を見ておけばいいでしょう。 タイヤ取り付けとバランス調整の工程は:
  • タイヤを取り外す
  • 交換するタイヤをホイールに取り付ける
  • 適切な空気圧に調整
  • ホイールバランスを調整
などで成り立っています。4本全てを交換してもらう場合は、1時間ほどかかる場合もあると思っておくと良いでしょう。 地元の修理屋やガソリンスタンドで交換してもらうと、大きなチェーン店より安く済む場合が多いのでオススメです。  

中古タイヤを購入できる場所

  • 【TIRENAVI.JPタイヤナビ
  • Amazonなどのネット通信販売
  • イエロハットなどの舗 / 【TIRENAVI.JP】タイヤナビ
  • 楽天市場
  • ヤフーオークション
などで中古タイヤは購入できますが、それぞれに利点があります。

実店舗での購入

実店舗での購入の利点は何といっても、実際にタイヤを触ってから購入できることです。自分の目で、タイヤの摩耗の偏り度、パッチやプラグなどの修理の後があるかないかなど、確認することができます。 また、インターネットでの購入と違い、商品が届くのを待たなくて良いという利点があります。 店舗によっては、購入したタイヤの取り付け代を無料にしてくれる場合もありますが、欠点を上げるとすれば、取り扱いタイヤの種類の少なさです。どうしても必要なタイヤがあっても、実店舗では同じものが見つからないかもしれません。

ネット通信販売・ネットオークション

【TIRENAVI.JP】タイヤナビ  https://tirenavi.jp   Amazon [https://amazon.co.jp]、楽天市場 [https://www.rakuten.co.jp]、メルカリ[https://mercari.com]、ヤフーオークション [https://auctions.yahoo.co.jp]、さらにeBay [https://ebay.co.jp]など、ネット通信販売は数多いですが、ほぼ全てに共通して言えるのは実店舗より多くの種類のタイヤを購入出来るということです。記載されている情報から、製造年、残り溝の深さ、その他の情報を簡単に知ることができ、比較も簡単です。同じ型で残り溝深さの違うタイヤ、つまり同じモデル・サイズで値段が違う商品の比較が簡単に出来ることが、消費者にとってのネットショッピングの最大の利点だと言えるでしょう。送料を無料にしていたり、割引キャンペーンを頻繁に行っている販売者も中にはいます。価格に見合った商品を見つけやすいと言えます。 このようなオンラインショッピングの欠点を上げるとするならば、それは信頼性の低さかもしれません。特に素人の個人や店が売っている中古タイヤの場合、外見に問題はなくても、内部が損傷しているタイヤを売っているかもしれません。また、買うタイヤを選び終わって、注文段階になってやっと送料を見て、その高さにガッカリするかもしれません。

オンライン専門店

当店タイヤナビのように中古タイヤを専門に取り扱う店舗、中古タイヤ以外に他の車のパーツも取り扱う店舗など、様々あります。これらのオンライン店舗には、タイヤや各パーツについての専門的知識を持ったスタッフが常駐していることが多いので、致命的な欠陥を持った商品を送られる可能性がグンと減ります。また、商品検索で車種や希望のタイヤサイズに応じた絞り込みが行えることもあります。この場合、希望の中古タイヤを見つけるのがずっと簡単になります。配送料を無料にするだけでなく、セールを開催しているオンライン専門店も多いです。 他のネット購入の場合と同じく、クレジットカード情報が必要なこと、商品が届くまでに数日かかることなどが欠点として上げられます。

中古タイヤ購入の際に確認すべき6つのポイント

価格以外に気にしておくと良いポイントとして上げられるのは
  • 製造年週
  • UTQG
  • 溝の深さ
  • 偏摩耗
  • 損傷や修理の痕
  • リコール情報
などです。

製造年週

DOT番号の後の4ケタの数字が製造週・年を表す数字です。例えば4516という表記なら、2016年の45週目に作られたという意味です。なぜ年が後に書いてあるかというと、英語を含む欧米の諸言語では月日を先に書き、年を一番最後に書くからです。この違いは住所表記でもあり、あて名が一番上に書かれ、その次に番地、その後市町村、都道府県と続き、郵便番号は一番下に表記されます。日本の表記は逆なので特殊です。 さて、45週目がおよそ何月なのか知りたい場合は、暗記するのもいいですが、割り算で簡単におおよそが割り出せます。 1ヶ月は4週間なので、45÷4=11…1。このタイヤはおよそ11月の前半に製造されたものであることが分かります。

UTQG

UTQGとはUniform Tire Quality Gradingの頭文字を取ったもので、これはアメリカで定められた、タイヤの品質を表す共通の基準です。日本でのみ売られるタイヤには、そもそも表示さえないことが多いです。 UTQGは3つのTからなります:
  1. Treadwear(トレッドウェア)
これは、摩耗のしにくさを数字で表したものです。 数値が低いとそれだけ摩耗は速いですが、その分グリップ力が大きいタイヤも多いです。
  1. Traction(トラクション)
これは、ウェット路面でのグリップ性能を表す基準で、AAが最高の性能を表します。全部でたった4つで、AA、A、B、Cの順に性能が下がります。
  1. Temperature(テンペラチャー)
これは、走行中のタイヤゴムの耐発熱性を表します。トラクションよりさらに少ないA、B、Cのみのアルファベットで表されます。 この基準がAのタイヤは、時速115マイル(時速185km)以上で走ってもオーバーヒート(過熱)しません。 Bのタイヤは、時速100マイル(時速160km)から115マイルまでならオーバーヒートしません。 Cのタイヤは、時速85マイル(時速136km)から100マイルまでなら熱拡散の効率が過熱を防ぎます。 C以上でないタイヤは、アメリカでは販売を許可されません。A、B、Cしか無い理由です。

残り溝の深さ

中古タイヤの価格を決める上で重要になってくるのが、トレッドの溝の深さです。 少なくとも3mmは残っているタイヤを買うようにしたいものですが、どのようにして溝深さを調べたら良いのでしょうか。
  • 硬貨を使う
1つは、硬貨を使って調べる方法です。硬貨を溝にあてがい、新品の時と比べてどれくらい露出するかによって残り溝の深さを測ります。
  • タイヤ溝深さ測定器
タイヤ溝ゲージと呼ばれたりもします。タイヤの残り溝をチェックするための専用の器具です。400円程ですが、硬貨などを使うよりも正確に溝深さを測ることができます。
  • スリップサイン
タイヤの溝には、タイヤがすり減ってくると見えるスリップサインという溝の切れ目があります。この溝の切れ目は、どのタイヤでも溝に対して高さが1.6mmになるように設計されています。

偏摩耗

注意すべき偏摩耗のタイプというものがあります。偏摩耗の原因には色々ありますが、それによって摩耗の仕方も変わってきます。空気圧過多、空気圧不足、カーカスの損傷、ホイールバランス不良などが原因としてあげられます。荷重が高すぎたり、度を超えたハイスピードでの運転に使われたり、ホイールアライメントが狂っていたりなどが原因の事もあります。 購入時にこういった事を知っておくのは重要です。なぜなら、偏摩耗の度合いが少なくても、その分タイヤの使用可能年数は少なくなりますし、偏摩耗は残ったままになりがちだからです。

損傷や修理の痕

タイヤを使用不可能にするような損傷がないか確かめておきましょう。見るべき部分はトレッド面、サイドウォール、ビード部分です。異常な膨らみがある場合は内部が損傷しています。ワイヤが飛び出ている場合は、トレッド面がいつ剥がれてもおかしくありません。小さな裂け目なども、それが広がってパンクにつながる可能性があります。プラグなどは空気漏れやバーストにつながる危険があります。他の無害に見える損傷でもタイヤがダメになる場合があります。 修理は専門家が行う必要がありますが、それでも全ての損傷を元通りにできるわけではありません。修理痕は空気漏れに繋がりやすく、その場合は空気圧周りに異常が出てきます。私どもとしては修理痕の無い中古タイヤをオススメします。

リコール情報

リコールが起こった後も店舗で売られたままになっているタイヤかもしれません。もし前の所有者が手放した後にリコールが起こったら、販売者はその通知を受け取らないままかもしれません。リコールが起こるということはそのタイヤに製造上重大な欠陥があるということなので、タイヤ製造会社のサイトでは、どのタイヤがリコールされているか確認できます。

中古タイヤは安全?

賢く選び、きちんとした販売者から購入すれば、安全な中古タイヤを手に入れることができます。ざっくり言ってしまうと、セットで10万円する高級タイヤを3万円ほどで手に入れることもできるのです。 中古タイヤの利点は
  • 節約できる
  • 環境に優しい
  • 新品同様のタイヤもある
ですが、同様に中古タイヤをオススメできない理由として
  • 見落とされている損傷がある場合
  • 補償が無い
  • ゴムの劣化が始まっている
などが挙げられます。 それでも毎年アメリカでは3000万本のタイヤが購入されています。9分山のタイヤを新品の半額で買える、これを見逃す手は無いのです。    

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